表音システムの目標・ アウトライン {表音基本記号 ・ 表音重ね文字}
☆ 各地の伝統語や方言の正確な記録を支え、発音を再現できるように。
☆ 名前や言語だけでなく、ヒトが発音器官を使って発する音声なら、いびき、しゃっくり、
舌打ち音、奇声、ものまね声、内緒声、どんな音声でも再現の仕方が分かる
ように表記する。
☆ 耳の聞こえない人にも、発音器官の体性感覚を通じて音の違いがイメージできるように。
☆ 1記号が多様に読まれないよう、音素の共通基準を確かにする。
☆ 資料として、国際音声記号(IPA)を参考にしました。これは、発音の仕方に共通の基準を設け、
音声をできるだけ正確に再現できるよう、地球語と同様の目標で考案され進化したものです。
けれども、記号数が2百ほどもあり、また記号の形もラテンアルファベットに馴染まない者には
捉えにくいので、もっぱら専門家によって使われています。
☆ 地球語の表音システムでは、基本の母音、子音は区別のはっきりしたわずかな数に絞り、
それら同士、またはそれらに発音器官や息の使い方を変化させる記号を合理的に組む
「重ね記号」を構成して、複雑な音素を表現します。
基礎のルールをおぼえれば、難しい発音も考えて読み書きできます。
基本記号は基準の音素(音の単位)または発音の仕方にかかわる機能を示します。
記憶量を減らし、記憶を長く保てるよう、設定を次のように工夫しました。
☆ 表音の基本記号には、形が類似または対称の「対」記号が含まれ、
「対」の記号は、音声や機能もなるべく類似性や対称性があるように設定しています。
☆ 基本の音素の記号は、それを調音するときの主な発音器官の象形と見做される形を、
全字母の中から選んで充てました。
☆ 「重ね記号」は、基準以外の音素や音素への追加機能を示します。
☆ 発音の順序は、記号を左から右へ時間順に1列に並べて示します。
「重ね記号」には、次のような場合があります。
* 表音の仕組みは本来画像と音声とで解説すべきですが、今は設備が無いため言語的に説明しています。声を出して試しながらお進みください。